スピリチュアル・トリップ to 奈良 – 富田林 – 矢田
心霊バカ一代、とうもろこしの会吉田会長を関西に迎えミスタータナカと共に奈良、富田林そして矢田へ。スピリチュアルスポットを巡る旅行に行ってまいりました。
まずはミスタータナカが一時間半遅刻。そこから慌てて奈良に向かいましたが奈良って意外に近いね!湾岸から連絡線を通って東大阪線〜第二阪奈に至るルートで一時間強ぐらいで着きました。そこから笠置駅に会長を迎えに行き、まずは軽く関西のエース級有名心霊スポットへ。
反転して南へ、大目的である天理市に向かいます。途中そのカツの量が多い事で珍スポット扱いになっている名店「とんまさ」で腹ごしらえ。私はカツカレーを注文。カツカレーは普通においしく量も普通よりちょっと多いかなという程度。会長はチキンカツの定食の大盛りでない方を選んでいましたが、大盛りでない方にもかかわらずかなりの山盛りチキンカツでした。県立民俗博物館へ立ち寄るも月曜日は休館日で入れず。でも民俗博物館付近はスケールの大きい公園になっておりまた行ってみたい場所であります。
チェックイン後夕ご飯を食べるところを探しつつ市内探索へ。市内各所に我々がお世話になったような信者さん達の詰所が。ブロック毎に独特の建物があるまさに宗教都市ならではの趣。
ともあれ天理教のまさに聖地である本殿へ。本殿が閉まる間際に立ち入ることができましたが、ものすごいスケールの本殿にほの暗く演出された照明、そして中央には私の恩人である故ボビー氏がおつとめの最中に幽体離脱して空から見たというあの「甘露台(かんろだい)」が!私は甘露台には囲いがあり直接見る事は出来ないと勝手に思い込んでいただけに感激もひとしおでありました。
今イチこの甘露台の意味がわからなかったので本殿内で問い合わせたのですが、ものすごくかいつまんで言うとこの甘露台のある場所こそ神様が人間世界を作った場所であるとのことでした。そして我々人間は神様を楽しませるために「陽気ぐらし」をしなければならないとの教義に繋がってゆくのです。言わば人類発祥の地でもあり、まさに強力なパワースポットとも言えましょう。信者ではない私が軽く語るのは憚られる事ではありますが、多くの人々の気持ちがこもった特別な場所であるのは間違いありません。その姿勢に賛否両論あれどもパワースポットとは教義の外から宗教的な聖地を見るひとつのものの見方でもあります。ひとつの宗教的姿勢と言っても良いかもしれません。話は戻りますが、天理教における人類創造の物語も多分に寓話的でありドリーミングと言えばドリーミング、ややマジさ加減が低いと言えば低いところが新興宗教としては「セミオープン」とでも言いますか、我々の様な者も踏み込める間口の広さを生んでいるのかもしれません。
ともあれ薄明かりの中、壮大なスケールの本殿でパラパラと座った信者の方々が名々に「みかぐらうた」を手振り付で歌うその雰囲気は独特というかライブでしか味わえない大感動でした。もちろん立派と言えば立派すぎる本殿が多くの人の血を吸って建てられたのではないかと言う批判を担保する必要はあるとは思いますが、殊宗教においてはほとんどの宗教がそういうものといえばそういうもの。それよりも圧倒的なスケールと荘厳な雰囲気の有無を言わせぬ説得力に痺れるしかありませんでした。人の営みのひとつの形として俺は感動しました。
夕食は結局定番の「天理スタミナラーメン」にて。まぁ、美味しいよね。
本殿内で先生の話を長時間聴いた事もあり、それ以前に門限の時間を間違えていた事もあり、詰所の門限に1時間遅刻。本来遊びに来るとこじゃないんだよね。すみませんでした。
7時起床。朝ご飯。シジミ汁に舌鼓。ロビーにて天理教の朝礼に半ば参加。これも施設の中の人全員が参加するわけではなく、年配の方を中心に参加したい人だけが参加するという感じ。事情がわからず眺めているだけでしたが、手を四拍する等独特の作法を見ることができました。
ロビーで詰所の方々と挨拶を交わしながら会長を待ちましたが、天理高校や天理大学などしっかりとした教育施設を持つ教団らしく、詰所内にも思ったよりも大勢の学生さんが詰めておられました。
私の希望で『若一ミステリー』でも紹介されていた「干し首」を見に天理参考館へ。しかし!楽しみにしていたのに火曜日は休館日!マジか!博物館は夏休みは無休でやってよ〜。ここもまたリベンジリスト入り。
再び本殿を訪れ、本殿の内側を一周。あらためてそのスケールを味わう。敷地内にものを食べながら入ろうとし怒られる。
元伊勢とも言われる桧原神社を拝み、正調三和素麺をいただきました。兵庫県人として揖保の糸にプライドを持ってはいますが、郷に入れば郷に従え。敵を知って己を知る。ええ、三和素麺。旨かった。非常にウマかった。やや具の多い田舎風の仕立てでパンチの効いた出汁。山道を歩いた我々には最高のごちそうでした。
大阪市外へ向かう途中でコメットさんオススメ、矢田の「元祖かすうどん」の屋台へ。うーん。ウマイ。雰囲気も最高。「トイレはあるか?」と尋ねると、笑いながら「そのへんでしてきて」と言い放つお母さんの人柄にも惚れた。大阪の内陸部のディープなテイストに舌鼓。
奈良、凄い遠いと思っていたけど案外近かった。今まで西方面を重視していた私にとって新鮮な驚きに溢れる東方へのナイストリップでありました。