過払い金返還訴訟 -逆襲の元債務者・発動編-

Filed under: General / 5月 15, 2009

sany0552

昨日09年5月13日にアコムに対する不当利得返還訴訟、いわゆる過払い金返還訴訟の訴状を受け付けていただきました。
神戸の簡易裁判所です。
自分で計算データベースを組み、本を参考に訴状を書き、私なりにDIY精神を貫いたつもりであります。裁判は初めて、しかも自分で訴状を書くということでやはりそれなりに苦労といいますか、そうそうはすんなりと行かない現実がありました。

ただ、私の場合とにかく時間だけはふんだんにありますし、自宅が裁判所からほど近いこともあり、何度も裁判所に通うのが全く苦にはならない環境である事が幸いでした。結果的には訂正訂正で訴状を持って都合4度ほど裁判所に通いました。その都度書記官の方々にも親切にしていただき、訴状内の矛盾点を訂正する事が出来ました。ただ、裁判所ではあくまで訴訟の手続きの適正さに関する助言に留まりますので、途中で神戸大学の学生さんが開催されている無料法律相談に伺いいろいろと具体的なアドバイスをしていただきました。

過払い金返還の話題は昨今出尽くし、かなり枯れた感もある話題ですので話自体はすんなりと行きました。私の相談内容は「アコムとの契約時芦屋市に住所があり、現在も住民票は芦屋市にあるのだが実際に私が生活しているのは神戸市なので神戸の裁判所で裁判を受けたい場合どのように訴状を書けば良いですか?」との内容でしたが、これはそもそもそれほど問題になるような話でもなく「訴状に両住所を併記すれば良いのではないか」と言う事でした。

相談の内容は解決してみれば大した事は無いのですが、ちょっとでも本と違うところが出てくるとどうしたらよいものか皆目見当がつかなくなるのが素人の悲しいところであります。そんな中でこのような法律相談を受けられるのは心強い事この上ありません。相談に乗って下さるのは学生さんですから、パッと見は38の私から見てもボーイズ・アンド・ガールズといった風情の面々ではありましたが、質問にはシャキシャキ答えてくれますし、話してみれば頼れるヤングデュード達という感じでありました。ありがとうございました。

ドタバタを繰り返しながらなんとか訴状を提出するには至ったのですが、私としては自身が組んだ計算ソフトが本当に裁判に通用するのか否かが問題となってきます。訴状提出を経て、現状では計算ソフトの出力書式にかなり問題がある事が判明いたしました。改良します。

ヒマだけはめちゃくちゃあるのでどうせならトコトン今回の裁判を、このエクスペリエンスを楽しむつもり、とは言え事が単純にお金の事でもあるので条件によっては訴訟外での解決になる可能性もあり、先行きはまだわかりません。
ともあれ訴状の書き方や手続きの一連の流れはだいたいつかめました。もし私の周りで困っておられる方が居られましたらどこかで私をつかまえて直接私に訊いて下さい。事細かに説明させていただきます。
6月の8日に裁判の初日があります。また進展があれば報告いたします。

参考書籍:
名古屋消費者信用問題研究会編
Q&A 過払い金返還請求の手引 -サラ金からの簡易・迅速な回収を目指して-

私もwebをはじめいろいろと調べましたが、結局はこの本に頼りました。3,000円しますが、計算ソフト(私は未使用)や書式テンプレートがCD-ROMで付属します。たぶんこの本が手引きとしてはスタンダードなものになると思います。

神戸大学 法律相談部:
http://home.kobe-u.com/kobehoso/

大変お世話になりました。ありがとうございました。

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